学生の主人公、前島孝弘は、無気力で暗い性格ゆえ、女の子はおろか、
男友達さえもおらず、毎日を孤独に過ごしていた。
しかし、そんな彼の生活に変化が……。
ある日、いつもより早く帰って来た父親は、僕を目の前にしてこう言った。
「父さん、再婚するからな」。
そして、次の日曜日。二人の女が、僕の家を訪れた。
一人は、優しそうな女性。一人は、…悲しそうな少女だった。
「お前の新しい母さんと妹だ」父親はそう言った。
女の子とまともに話をした事がなかった僕は、妹とどう接すればよいか解らなかった。
しばらくすると、妹・仁美の事ばかり考えてる自分に気付いた。
仁美の白い肌や、桜色の唇が、僕のまぶたの裏に張り付いたみたいに、目を閉じても浮かんでくる。
だから…そう、だから、僕は仁美を…妹を犯した。
雨の降る、蒸し暑い夏の午後だった。